1997年に発売した、ピアニスト高橋全とのコラボレーションCD「海美~AMAMI」(製造中止)は、近年の朝崎の様々な分野のアーティストとのコラボレーションを軸とする活動の原点と言えるでしょう。
旧くから、大切に唄い継がれてきた唄は変えずに守りつつ、新たな手法を大胆に取り入れて作られたこの作品は、細野晴臣がラジオで取り上げるなどして大きな反響を呼びました。
そしてあれから17年を経た今年、それと同等の意義を持つであろう、新たな地平へのアプローチと言える作品がリリースされます。
『Volkuta~にほんのうた』は、Hip Hop/R&B/HOUSEを中心に展開してきたマンハッタンレコード内の新しい音楽・文化レーベル。(2014年5月発足予定)
日本民謡をダンスミュージックカルチャーの視点から見直し、世界に発信することを目的として、アナログ盤プレスと流通の拠点をドイツに置き、ヨーロッパやアメリカでの展開を予定しているとのこと。
その『Volkuta~にほんのうた』のリリース第一弾として朝崎郁恵の「よいすら節」(2006年発売『シマユムタ』収録 ピアノ:ウォン・ウィンツァン)が選ばれました。
12インチアナログ盤はA面にオリジナルバージョン、そしてB面には日本を代表する音楽プロデューサーKuniyuki Takahashiによるリミックスが収録されます。
デジタルデータでの販売も予定されています。
実際にリミックスバージョンを聴くと、元のアレンジを壊しすぎることなく、しかしながらディープで繊細な世界観となっており、ダンスイベントのチルアウト等のシーンのみでなく、より多くの方々に様々なシチュエーションで朝崎郁恵の島唄の世界を堪能させてくれるだろうと思わせてくれます。
レーベルでは、民謡の背後にある地域の歴史や文化の紹介、それらにまつわるイベントなども順次行っていくとのこと。今後の活動に期待したいと思います。
↓試聴
https://soundcloud.com/volkuta/b1-yoisurabushi-kuniyuki-remix (B1 よいすら節 (Yoisurabushi) Kuniyuki Remix)
https://soundcloud.com/volkuta/a1-yoisurabushi (A1 よいすら節 (Yoisurabushi))