去る4/21に八王子のお寺「禅東院」で「たけし楽器音楽会 vol.10~ひょうたん縁市~」が開催されました。
会場となった「禅東院」は地域に開かれたお寺を目指しているそうで、八王子市在住の主催者の方とお寺とのご縁でこの会場を使わせていただくことになりました。
そしてこのイベント企画は、朝崎郁恵の弟子の一人と、主催者の方がかねてよりお知り合いで、二人が「朝崎さんのライブと八月踊りのイベントを開催したい」と話をしたことから端を発したものでした。そういう経緯もあり、内容的にも少し特別なものになりました。
朝崎郁恵が立ち上げ、現在は主に弟子の手によって運営されている、奄美加計呂麻島の花富集落(朝崎郁恵の故郷)の八月踊りを伝承する会「十五夜会」 や、朝崎郁恵のかつてのお弟子さんが主宰する東京奄美サンシン会、何ヶ月も前からワークショップ等を通じて準備をしてくれた一般有志の方々、そして当日の飛び入りの方々による八月踊りが演じられました。さらに、朝崎郁恵の弟子や孫弟子がその唄声と三味線を披露しました。
そのかいあって、当日の飛び入りも含め40人近い人達が輪になり盛り上がりました。
八月踊りの後には、三味線伴奏の唄「朝花節」で、朝崎郁恵の弟子や孫弟子等7人が唄や三味線でお稽古の成果を披露しました。
朝崎郁恵の後継者育成の活動は表に出ることがあまりありませんが、この日は新たな芽が育っていることをお客様に観ていただくことができました。
そしてその後にメインアクトの朝崎郁恵のライブ。声の響き/存在そのもので魂にまで響かせる。そんな唄は健在です。
この日の伴奏を担当したのは江草啓太さん。
実に八年ぶりという組み合わせでしたが、そんなブランクを感じさせない息の合った演奏を聴かせてくれました。
ひさしぶりのキーボード伴奏によるたっぷりのライブでしたので、じっくりと聴き入る曲の多い構成になりました。
そしてこの写真、最後の「六調」での一コマ。
90歳を越えるという喜界島出身のおじいちゃんが我先にと踊り出し、この後に会場の盛り上がりが爆発したのでした。
改めて素晴らしいライブを企画してくれた主催者様、スタッフの皆様、イベントを色とりどりに演出してくれた出展者の皆様、出演者の皆様、全ての関った方への感謝致します。ありがとうございました。
○セットリスト
・十五夜会と有志による八月踊り(足習れ、嘉鉄ぬいなくん主、ええうみ、今日ぬほこらしゃ)
・朝花節(弟子と孫弟子による演奏)
以下 朝崎郁恵
・神唄
・おぼくり~ええうみ
・行きゅんにゃ加那
・よいすら
・千鳥浜
・あはがり
・十九の春
・豊年
・六調
アンコール
・ふるさと